2022年11月9日水曜日

小平市会計年度任用職員News 第7号


小平市は会計年度任用職員の解雇を撤回せよ!!!

 小平市で働く労働者の皆さん!特に会計年度任用職員の皆さん!
 4月に仲町公民館に採用された会計年度任用職員のAさんが、懲戒解雇の処分を受けました。
 10月31日付で、「教育部長 白川克彦」名で「教育委員会職員の懲戒処分について」という文書が小平市議会議員に配布されました。「教育部に所属する会計年度任用職員60代男性(Aさん)に対し、免職処分を行った」というのが概要です。

 この処分の本質は、一体どこにあるのか
 それは、Aさんがろくな研修も受けられず、いきなりワンオペをさせられ、しかも所定時間外労働を奨励されるような職場環境の不備を訴えて立ち上がった、市議会をも動かした、それに対する教育委員会の反動的攻撃なのだということです。
 会計年度任用職員の皆さん!Aさんの解雇撤回に怒りの声を上げ、ともに闘いましょう。
  処分理由として、次のように上げられています。(10月28日付教育委員会「処分理由書より)

 あなたは、仲町公民館及び仲町図書館に配備されているパソコンおよびシステムを立ち上げるためのパスワードやBDS電源の場所等、鍵等の保管場所を第三者に漏洩した(1)。
 また令和4年5月1日から9月30日まで割り当てられた勤務を欠いた(2)。
 このほか、あなたとの面談において、多摩連帯ユニオンの同席を認めていないにも関わらず、令和4年4月25日の面談の際に、同席した者は友人であるとの虚偽の報告を行った(3)。
 さらに中央公民館長等との面談において、「二人地獄に落ちますよ」などと全体の奉仕者たるにふさわしくない言動を行った(4)。

 
要するに、多摩連帯ユニオンに相談したことが懲戒理由か

 1について 橋本市議が6月7日の小平市議会本会議で、「会計年度任用職員の職場環境の改善を求める決議」のための緊急質問をした際に、市議会に配布された資料の中の「マニュアル」に、もともと「パスワードや鍵の保管場所」が記されていたことを指す(そのマニュアルをAさんが橋本市議に渡した)ことが問題になっているようですが、しかし、その個所はその時点でマスキングされていたのであり、また議会事務局も全く問題にしなかったものです。
        そのマニュアルには、「8時30分までに終わらせたい作業等」という項目があり、公然と所定時間外労働を認める文言が書き連ねてあります。会計年度任用職員がこうした資料を市議会議員や労働組合に見せて、相談することに何の問題があるでしょうか。また、「第三者に漏洩した」とありますが、それが目的だったとする証拠は何もありません。

 2について まずハッキリさせたいことは、この期間は、Aさんは小平市教育委員会と「なぜAさんが『就労に伴う適応障害』を負うに至ったのか」という問題や、「無給出勤」をAさんが行い、それを館長も黙認していたことについて交渉していました。そのために、Aさんは5月11日、6月14日、6月27日という風に何度も小平市教育委員会と面会しています。また、実際に体調が悪く、出勤できませんでした。さらにAさんは、市川課長の「やさしく丁寧な回答」を求めて、何度も教育委員会に電話しています。
 しかし、教育委員会は一回も出勤をAさんに求めていません。Aさんの「無断欠勤」をせめるなら、教育委員会の怠慢はなぜ責められないのか??教育委員会は答えるべきではないのか??
 
 3について Aさんは多摩連帯ユニオンの組合員であるにもかかわらず、教育委員会との交渉に多摩連帯ユニオンの同席は拒否されました。これ自体、立派な不当労働行為です。Aさんと教育委員会の交渉では、Aさんが病気であることを考慮し、男女それぞれ1名の友人が同席しました。男性は、多摩連帯ユニオンの組合員ではないことを明言し、教育委員会にも了承されています。また女性は、元立川市職の労働者ではあるが、多摩連帯ユニオンの組合員ではありません。
 それにも関わらず、教育委員会は何の証拠もなく、Aさんが虚偽の報告をしたと決めつけているのです。ふざけるな!と言いたい。
       
 4について「全体の奉仕者たるにふさわしくない言動を行った」については、無給出勤を黙認していたにも関わらず、「認めていない」と言い張る所属館長に対して、「ウソばかりつくと地獄に行きますよ」とAさんが言ったということです。「無給出勤」を黙認した館長こそが問題です。
 「無給出勤」を館長が黙認していた証拠に、8月2日にAさんの口座に、はっきりとした明細もなしに5万4千円が振り込まれています。Aさんとの面談の際に、7日間の無給出勤の分の賃金計算を市は行っていました。実際に8月23日の生活文教委員会で「無給出勤の事実が実態としてあったことを認めた」と公民館長が発言しているのです。
       

会計年度任用職員の皆さん、労働組合をつくって、一緒に声を上げよう

 Aさんは、職場環境の改善を求めて立ち上がり、市議会議員を動かし、市議会本会議で決議を上げさせました。そのAさんが懲戒処分です。一緒に怒りの声を上げましょう!
  Aさんは「一年ごとに首を切られる恐怖があなたにわかりますか」と管理職に言いました。会計年度任用職員は「都合のいい」労働者ではありません。職場に闘う会計年度任用職員の労働組合を作りましょう。

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小平市会計年度任用職員News 第7号

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