2022年11月9日水曜日

小平市会計年度任用職員News 第6号


「適応障害」で休職に追い込んだ
会計年度任用職員を処分するとは何事だ!
処分されるべきは教育委員会当局じゃないか!

 10月1日、小平市教育委員会教育部の市川・山本両氏の名前で、「懲戒処分の弁明にかかわる機会の付与について」なる文書が、会計年度任用職員Aさんに送りつけられました。
 懲戒処分の理由は、以下です。

(1)仲町公民館及び仲町公民館に配備されているパソコンおよびシステムを立ち上げるためのパスワードや鍵の保管場所等を第三者に漏洩したこと
(2)5月1日から9月30日まで勤務を欠いたこと
(3)虚偽の報告を行ったこと
(4)地域担当学習部長や中央公民館長等の職員に対して行った言動

 これらについて地方公務員法第29条及び第33条の規定に基づき、懲戒処分を行うというのです。

  会計年度任用職員Aさんは、4月1日に公民館に採用されました。しかし、ろくな研修がされなかったために、2週間足らずで適応障害を患い、休職に追い込まれました。そして多磨連帯ユニオンに労働相談に見えたのです。その際に労働環境の実態を示すためにマニュアルを組合に示したのが問題だというのです。
 現に、市川課長は、「組合にかかわったことが問題だ」と言っていました。この小平市の対応は、労働組合法第7条3項「労働組合活動への支配介入」にあたる可能性があります。労働者が職場の問題について、労働組合に相談するのは労働者の権利です。それが問題だと使用者が言うのはそれこそ問題だし、労働者の権利の侵害です。
 更に言うと、この小平市のやり方は、小平市が追いつめられたことを示しています。Aさんが労働組合に相談したことがきっかけになって、「始業時間前の上司の指示のない所定外労働」が少なくとも仲町公民館で行われたことが満天下に明らかになったのです。さらに無給出勤を黙認していたことは、「犯罪行為」です。これらのことが、労働組合の活動によって明らかになり、市議会で取り上げられ、決議が上がったことに小平市が追いつめられているのです。

 新任の会計年度任用職員にろくな研修もさせず、いきなりワンオペをさせ、クレームのオンパレードで、適応障害を負わせたのは、小平市ではないですか。4月末に、市川課長は、Aさんを市役所に呼びつけ、病気休職の説明をさせた席で、なぜこういうことになったのかとAさんが聞いたら、市川課長は、「優しく丁寧な説明をする」と言った。なぜ、新人の会計年度任用職員はが仕事を覚えるために無休出勤せざるを得なかったのか、なぜ始業時間前の不払い労働が横行されていたのか、説明すべきなのだ。しかし半年たっても市川課長は自分で言った約束を守らない。ということは、市議会で決議された調査・原因究明も再発防止も行わないということです(裏を参照)。絶対に許せません。

9月30日、小平市本会議で採択された決議

1.なぜ今回のような時間外労働が行われてきたのか調査し、原因を明らかにし、再発防止のための
対策を講じること。
2.すべての会計年度任用職員に、小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び同施行規則を改めて周知すること。
           

抗 議 書

10月14日

 10月1日、「小平市教育委員会」から、当組合員Aさんに対し、「懲戒処分にかかわる弁明の機会の付与について」なる文書が送りつけられた。その文書には、「地方公務員法第29条第1項及び第33条の規定による懲戒処分を行うに際し、弁明の機会を与える」として、10月7日に小平市役所に来いとあった。
 懲戒処分の理由として、
    1. 公民館のパソコンの保管場所とパスワードとIDを第三者に漏洩した。
    2. 5/1~9/30まで欠勤をした。
    3. 虚偽の報告を行った。
    4. 地域学習担当部長や中央公民館長に対して行った言動 とある。
 これらの理由なるものは、全くのでたらめである。また当該は当組合の組合員であり、組合活動への支配介入にあたる(労働組合法第7条違反)。即刻、撤回せよ。
 「1」について、6月に市議会に出されたマニュアルのことを指しているのであろうが、
教育委員会がさしている部分はマスキングされているではないか。
 このマニュアルで一番問題なのは、「8時30分までに終わらせたい作業等」が明記してあり、小平市が始業時間前の不払い労働を認めていたということなのだ。教育委員会は、所定外労働には不問に付すというのか。
 10月7日は、当該組合員が所用のため、11日に教育委員会事務局教育部の市川課長に面会したところ、市川課長は当該組合員に本音を告げた。「多磨連帯ユニオンに相談したことが問題である」と。
 これこそが本質なのである。当該組合員にろくな研修も行わず、「いきなりワンオペ」で当該に「就労に伴う適応障害」(診断書より)を負わせ、休職に追い込んだのは小平市の責任だ。組合員が組合に相談するのは、当然のことである。会計年度任用職員は、病気になっても、文句も言わず、黙って働けというのか。
 さらに教育委員会は、なぜ今回の件に至ったのかについて、「説明も謝罪もしない」と言っている。9月小平市定例会で市議会は、「なぜ今回のような上司の指示のない所定外労働が行われたのか調査し、原因を明らかにしたうえで、再発防止を講じること」と小平市に求めると決議した。小平市教育委員会の対応は、小平市議会の決議に反し、決議を軽んじるものである。
 さらに「4」については、当該の発言を小平市教育委員会が意図的に歪曲している。
 小平市教育委員会は、当該組合員への懲戒処分をやめよ。           

多磨連帯ユニオン 執行委員長 徳永健生 

ニュースへのリンク


小平市会計年度任用職員News 第7号

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