2022年7月16日土曜日

小平市会計年度任用職員News 第4号


小平市議会はなぜ
Aさんの訴えに耳を貸さないのか
会計年度任用職員は
単なるモノだというのか!

「1年ごとに評価され、首を切られる。
会計年度任用職員の恐怖がわかりますか」(Aさん)
組合に入り、団結して闘おう


 6月7日、小平市議会本会議で、橋本久雄市議が、小平市会計年度任用職員Aさんの件(「いきなりワンオペ」を強制され、「適応障害」を負わされたこと、しかも何の謝罪・補償もないこと、事実上の未払い労働が奨励されていたこと)について質問に立ちました。しかし、小平市は小林市長を先頭に、Aさんの渾身の訴えに全く何も答えませんでした。
 Aさんは、6月14日に、総務部職員課と教育部総務課に面会しました。
 Aさんは、公務災害補償の申請を行ったのに、これまで何の対応もしていませんでした。
 Aさんの「無給出勤」についても、教育部総務課は無給での業務を指示したことはない、と説明しました。しかし、始業前の業務と休業日の出勤を公民館長が黙認してきた事実があるのです。
 診断書を提出して以降、欠勤していることについて、職員課は、当初「休業補償はない。国民健康保険で対応してくれ。会計年度職員への休業補償は制度上ない」と言っていました。
 これは、全くの嘘です。なぜなら、「令和4年度採用 会計年度任用職員募集要項」(これに従ってAさんは応募しました)の「6 募集職種。報酬等」に「(7)労働災害補償保険または市の公務災害補償制度のいずれかが適用されます」と記載されているからです。また、小平市には小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害保証等に関する条例がありますが、Aさんの場合もそれに基づく審査をしなければならないのです。小平市は、Aさんにそうした制度があることを全く説明していません。
 6月21日、Aさんは橋本市議、組合とともに再度小平市職員課に面会し、再度補償を求めると、ようやく職員課は上記条例の存在を認めたのです。
 これらのことを踏まえ、橋本市議は、6月24日、生活文教委員会に「サービス残業や病気休暇など、会計年度任用職員の労働環境の改善を求める決議(案)」を提出し、とくに「8時30分までに終了したい作業」というかたちで、時間外労働が奨励されてきたことについて、以下のように小平市に求めました。
 サービス残業がいつ頃から行われてきたのか、調査し公表すること。サービス残業を行わせてきたことの責任を明らかにし、当該職員に謝罪し、必要な補償を行うこと。

 なぜ今回のような労働慣行がおこなれてきたかを明らかにし、対策を講じること。
 今回のことをすべての職員に公表し、すべての職場でこうしたサービス残業が行われていないか調査すること。
 ところが、この決議案は、すべての党派の賛同を得るに至らず、決議として挙げるには至らなかったのです。どうしたことでしょうか。一人の会計年度任用職員が声を上げたのに対して、決議を上げないというのは、小平市議会は市長に忖度しているのでしょうか。

 6月30日には、小平市議会本会議で、橋本市議による緊急質問の提起が行われました。橋本市議は、「(Aさん)は、業務内容、特に始業前に行う30数項目の業務を丸暗記できず、休業日にも出勤し、連続12日間-勤務となった。勤務時間はおおよそ70時間。その内の40時間は所定外労働、つまりサービス残業だった」ことを明らかにし、「(Aさんは)診断書を提出してからすでに2か月半が経過した。当該職員は結論が出ないことから他の仕事につくこともできず、不安な毎日を送っている」として、以下のように質問しました。

1. 始業前の業務が何時頃から行われてきたのか、調査すべきではないか。
2. 今回のような労働慣行が行われてきた原因を明らかにし、再発防止のための対策を講じるべきではないか。
3. 全ての会計年度任用職員に「小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び同条例規則」を周知すべきではないか。
4. 他の職場でこうしたサービス残業が行われていないか調査する必要はないか。

 ところが、小平市議会は、「緊急性がない」ということなのか、それとも市長に忖度しているのか、この緊急質問を否決したのです。小平市民である会計年度任用職員Aさんの訴えを踏みにじるとは、何のための小平市議会でしょうか。
 これまでのAさんと、小平市総務部職員課と教育部総務課との交渉の中で、小平市は、7日間の無給出勤だけは認めています。しかし、管理責任は認めないのです。無給出勤した日に、館長が「無理しないでね」と言っているのです。普通なら、「今日は出勤日ではないので、帰ってください」というべきでしょう。こういういいかげんなことが職場でまかり通ってきたということで、職員課と総務課の管理責任が問われるのです。
 Aさんの闘いで明らかになったことは、小平市の現業職の大半が会計年度任用職員によって支えられていて(1500名のうちの620名)、1年ごとにクビを切られる存在であるにもかかわらず、労働三権が基本的に奪われている現実です。しかも、公民館の体制は、3月31日の時点で基本的に崩壊していました。だれもAさんにまともに仕事を教えることができなかったからです。こうした中でAさんは病気になり、職員課は「補償はしない」と言っていたのです。彼らは「1年ごとに首を切られる」会計年度任用職員の気持ちを分かっているのでしょうか!

【抗議先】小平市役所教育部総務課 総務部職員課
☎042-346-9572


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