2022年11月9日水曜日

小平市会計年度任用職員News 第7号


小平市は会計年度任用職員の解雇を撤回せよ!!!

 小平市で働く労働者の皆さん!特に会計年度任用職員の皆さん!
 4月に仲町公民館に採用された会計年度任用職員のAさんが、懲戒解雇の処分を受けました。
 10月31日付で、「教育部長 白川克彦」名で「教育委員会職員の懲戒処分について」という文書が小平市議会議員に配布されました。「教育部に所属する会計年度任用職員60代男性(Aさん)に対し、免職処分を行った」というのが概要です。

 この処分の本質は、一体どこにあるのか
 それは、Aさんがろくな研修も受けられず、いきなりワンオペをさせられ、しかも所定時間外労働を奨励されるような職場環境の不備を訴えて立ち上がった、市議会をも動かした、それに対する教育委員会の反動的攻撃なのだということです。
 会計年度任用職員の皆さん!Aさんの解雇撤回に怒りの声を上げ、ともに闘いましょう。
  処分理由として、次のように上げられています。(10月28日付教育委員会「処分理由書より)

 あなたは、仲町公民館及び仲町図書館に配備されているパソコンおよびシステムを立ち上げるためのパスワードやBDS電源の場所等、鍵等の保管場所を第三者に漏洩した(1)。
 また令和4年5月1日から9月30日まで割り当てられた勤務を欠いた(2)。
 このほか、あなたとの面談において、多摩連帯ユニオンの同席を認めていないにも関わらず、令和4年4月25日の面談の際に、同席した者は友人であるとの虚偽の報告を行った(3)。
 さらに中央公民館長等との面談において、「二人地獄に落ちますよ」などと全体の奉仕者たるにふさわしくない言動を行った(4)。

 
要するに、多摩連帯ユニオンに相談したことが懲戒理由か

 1について 橋本市議が6月7日の小平市議会本会議で、「会計年度任用職員の職場環境の改善を求める決議」のための緊急質問をした際に、市議会に配布された資料の中の「マニュアル」に、もともと「パスワードや鍵の保管場所」が記されていたことを指す(そのマニュアルをAさんが橋本市議に渡した)ことが問題になっているようですが、しかし、その個所はその時点でマスキングされていたのであり、また議会事務局も全く問題にしなかったものです。
        そのマニュアルには、「8時30分までに終わらせたい作業等」という項目があり、公然と所定時間外労働を認める文言が書き連ねてあります。会計年度任用職員がこうした資料を市議会議員や労働組合に見せて、相談することに何の問題があるでしょうか。また、「第三者に漏洩した」とありますが、それが目的だったとする証拠は何もありません。

 2について まずハッキリさせたいことは、この期間は、Aさんは小平市教育委員会と「なぜAさんが『就労に伴う適応障害』を負うに至ったのか」という問題や、「無給出勤」をAさんが行い、それを館長も黙認していたことについて交渉していました。そのために、Aさんは5月11日、6月14日、6月27日という風に何度も小平市教育委員会と面会しています。また、実際に体調が悪く、出勤できませんでした。さらにAさんは、市川課長の「やさしく丁寧な回答」を求めて、何度も教育委員会に電話しています。
 しかし、教育委員会は一回も出勤をAさんに求めていません。Aさんの「無断欠勤」をせめるなら、教育委員会の怠慢はなぜ責められないのか??教育委員会は答えるべきではないのか??
 
 3について Aさんは多摩連帯ユニオンの組合員であるにもかかわらず、教育委員会との交渉に多摩連帯ユニオンの同席は拒否されました。これ自体、立派な不当労働行為です。Aさんと教育委員会の交渉では、Aさんが病気であることを考慮し、男女それぞれ1名の友人が同席しました。男性は、多摩連帯ユニオンの組合員ではないことを明言し、教育委員会にも了承されています。また女性は、元立川市職の労働者ではあるが、多摩連帯ユニオンの組合員ではありません。
 それにも関わらず、教育委員会は何の証拠もなく、Aさんが虚偽の報告をしたと決めつけているのです。ふざけるな!と言いたい。
       
 4について「全体の奉仕者たるにふさわしくない言動を行った」については、無給出勤を黙認していたにも関わらず、「認めていない」と言い張る所属館長に対して、「ウソばかりつくと地獄に行きますよ」とAさんが言ったということです。「無給出勤」を黙認した館長こそが問題です。
 「無給出勤」を館長が黙認していた証拠に、8月2日にAさんの口座に、はっきりとした明細もなしに5万4千円が振り込まれています。Aさんとの面談の際に、7日間の無給出勤の分の賃金計算を市は行っていました。実際に8月23日の生活文教委員会で「無給出勤の事実が実態としてあったことを認めた」と公民館長が発言しているのです。
       

会計年度任用職員の皆さん、労働組合をつくって、一緒に声を上げよう

 Aさんは、職場環境の改善を求めて立ち上がり、市議会議員を動かし、市議会本会議で決議を上げさせました。そのAさんが懲戒処分です。一緒に怒りの声を上げましょう!
  Aさんは「一年ごとに首を切られる恐怖があなたにわかりますか」と管理職に言いました。会計年度任用職員は「都合のいい」労働者ではありません。職場に闘う会計年度任用職員の労働組合を作りましょう。

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小平市会計年度任用職員News 第6号


「適応障害」で休職に追い込んだ
会計年度任用職員を処分するとは何事だ!
処分されるべきは教育委員会当局じゃないか!

 10月1日、小平市教育委員会教育部の市川・山本両氏の名前で、「懲戒処分の弁明にかかわる機会の付与について」なる文書が、会計年度任用職員Aさんに送りつけられました。
 懲戒処分の理由は、以下です。

(1)仲町公民館及び仲町公民館に配備されているパソコンおよびシステムを立ち上げるためのパスワードや鍵の保管場所等を第三者に漏洩したこと
(2)5月1日から9月30日まで勤務を欠いたこと
(3)虚偽の報告を行ったこと
(4)地域担当学習部長や中央公民館長等の職員に対して行った言動

 これらについて地方公務員法第29条及び第33条の規定に基づき、懲戒処分を行うというのです。

  会計年度任用職員Aさんは、4月1日に公民館に採用されました。しかし、ろくな研修がされなかったために、2週間足らずで適応障害を患い、休職に追い込まれました。そして多磨連帯ユニオンに労働相談に見えたのです。その際に労働環境の実態を示すためにマニュアルを組合に示したのが問題だというのです。
 現に、市川課長は、「組合にかかわったことが問題だ」と言っていました。この小平市の対応は、労働組合法第7条3項「労働組合活動への支配介入」にあたる可能性があります。労働者が職場の問題について、労働組合に相談するのは労働者の権利です。それが問題だと使用者が言うのはそれこそ問題だし、労働者の権利の侵害です。
 更に言うと、この小平市のやり方は、小平市が追いつめられたことを示しています。Aさんが労働組合に相談したことがきっかけになって、「始業時間前の上司の指示のない所定外労働」が少なくとも仲町公民館で行われたことが満天下に明らかになったのです。さらに無給出勤を黙認していたことは、「犯罪行為」です。これらのことが、労働組合の活動によって明らかになり、市議会で取り上げられ、決議が上がったことに小平市が追いつめられているのです。

 新任の会計年度任用職員にろくな研修もさせず、いきなりワンオペをさせ、クレームのオンパレードで、適応障害を負わせたのは、小平市ではないですか。4月末に、市川課長は、Aさんを市役所に呼びつけ、病気休職の説明をさせた席で、なぜこういうことになったのかとAさんが聞いたら、市川課長は、「優しく丁寧な説明をする」と言った。なぜ、新人の会計年度任用職員はが仕事を覚えるために無休出勤せざるを得なかったのか、なぜ始業時間前の不払い労働が横行されていたのか、説明すべきなのだ。しかし半年たっても市川課長は自分で言った約束を守らない。ということは、市議会で決議された調査・原因究明も再発防止も行わないということです(裏を参照)。絶対に許せません。

9月30日、小平市本会議で採択された決議

1.なぜ今回のような時間外労働が行われてきたのか調査し、原因を明らかにし、再発防止のための
対策を講じること。
2.すべての会計年度任用職員に、小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び同施行規則を改めて周知すること。
           

抗 議 書

10月14日

 10月1日、「小平市教育委員会」から、当組合員Aさんに対し、「懲戒処分にかかわる弁明の機会の付与について」なる文書が送りつけられた。その文書には、「地方公務員法第29条第1項及び第33条の規定による懲戒処分を行うに際し、弁明の機会を与える」として、10月7日に小平市役所に来いとあった。
 懲戒処分の理由として、
    1. 公民館のパソコンの保管場所とパスワードとIDを第三者に漏洩した。
    2. 5/1~9/30まで欠勤をした。
    3. 虚偽の報告を行った。
    4. 地域学習担当部長や中央公民館長に対して行った言動 とある。
 これらの理由なるものは、全くのでたらめである。また当該は当組合の組合員であり、組合活動への支配介入にあたる(労働組合法第7条違反)。即刻、撤回せよ。
 「1」について、6月に市議会に出されたマニュアルのことを指しているのであろうが、
教育委員会がさしている部分はマスキングされているではないか。
 このマニュアルで一番問題なのは、「8時30分までに終わらせたい作業等」が明記してあり、小平市が始業時間前の不払い労働を認めていたということなのだ。教育委員会は、所定外労働には不問に付すというのか。
 10月7日は、当該組合員が所用のため、11日に教育委員会事務局教育部の市川課長に面会したところ、市川課長は当該組合員に本音を告げた。「多磨連帯ユニオンに相談したことが問題である」と。
 これこそが本質なのである。当該組合員にろくな研修も行わず、「いきなりワンオペ」で当該に「就労に伴う適応障害」(診断書より)を負わせ、休職に追い込んだのは小平市の責任だ。組合員が組合に相談するのは、当然のことである。会計年度任用職員は、病気になっても、文句も言わず、黙って働けというのか。
 さらに教育委員会は、なぜ今回の件に至ったのかについて、「説明も謝罪もしない」と言っている。9月小平市定例会で市議会は、「なぜ今回のような上司の指示のない所定外労働が行われたのか調査し、原因を明らかにしたうえで、再発防止を講じること」と小平市に求めると決議した。小平市教育委員会の対応は、小平市議会の決議に反し、決議を軽んじるものである。
 さらに「4」については、当該の発言を小平市教育委員会が意図的に歪曲している。
 小平市教育委員会は、当該組合員への懲戒処分をやめよ。           

多磨連帯ユニオン 執行委員長 徳永健生 

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小平市会計年度任用職員News 第5号


小平市生活文教委員会で会計年度任用職員の
職場環境の改善を求める決議があがる

会計年度任用職員は、不当な扱いを受けている。責任と義務だけを押し付けられ、無権利化を強いられる職場の現実を変えよう!

時間外労働の防止や公務災害補償の周知など、会計年度任用職員の労働環境の改善を求める決議


 仲町公民館で会計年度任用職員が時間外労働を行っていたことが明らかになりました。
 6月15日、当該職員の求めで公民館長及び担当部長との話し合いが行われ、雇用関係が継続していることや始業前や休業日の上司の指示のない所定外労働の実態があることを認めました。
 当該職員は初日から連続12日間勤務でした。総労働時間は約70時間で、その内の40時間は上司のない所定外労働でした。
 今回のような始業時間前の上司の指示のない所定外労働は長期にわたり行われていたと思われます。
 上司の指示のない所定外労働や、公務災害補償を周知していないことなどは、他の職場でも行われているのではないかと危惧しています。
 よって小平市議会は、小平市に対し、以下のことを求めます。

1.なぜ今回のような時間外労働が行われてきたのか調査し、原因を明らかにし、再発防止のための対策を講じること。

2.すべての会計年度任用職員に、小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び同施行規則を改めて周知すること。

以上、決議します。
2022年8月23日

 

 8月23日、生活文教委員会で橋本久雄市議提出の決議案「時間外労働の防止や公務災害補償の周知など、会計年度任用職員の労働環境の改善を求める決議」が全会一致で採択されました。
 会計年度任用職員制度の導入によって、雇用継続の権利は否定され、評価制度でモノもいえない職場にされています。しかも個々の労働者に対しては、労働者として当然の「団体交渉権」や「スト権」を奪いながら、義務と責任だけは負わされる。こんな労働者として許せない会計年度任用職員制度に、今回の委員会決議が風穴を開けることを願ってやみません。
 会計年度任用職員Aさんは、ろくな研修も行われないまま、4月1日初日にいきなりワンオペ勤務を強制され、「職員なのにこんなこともわからないのか」と利用者に怒鳴られ、しかも、仕事を覚えるために出勤日でない日も職場に出て覚えざるを得ず(12日間の連続出勤!)、そのために就労に伴うストレスによる「適応障害」との診断を受け、休職になりました。明らかに小平市の失策によるものなのに、小平市は今に至るも一度もAさんに謝罪の言葉を口にしていません。
 8月23日の委員会では、橋本市議による決議案の説明が行われた後、委員により、「(無給出勤を含む)12日間の連続出勤」などについての質疑がありました。通常は考えられないことで、上司が「帰るように」指示するのが当然ですから。
 しかも、8月2日にAさんの口座に小平市から5万4千円余が振り込まれていることが明らかになりました。
 委員による、小平市教育部や総務部職員課への質問では「所定外労働(残業)」の扱いが問題になりました。すなわち、小平市は5万4千円を所定外労働時間の報酬として支払ったのか、そうだとすれば、休業日も出てきて仕事を覚えろという上司の指示があったのかということです。

 委員「所定外労働時間について、無報酬での労働を求めることはないのか」
 後藤職員課課長「そのようなことはない。残業を行った分については、適法にお支払することになっている」「所属長の指示がなければ残業はない」
 委員「上司が勤務時間外労働を認めない場合は、残業代を支払わないという理解でいいのか」
 後藤職員課課長「所属長の指示がなければ残業はない」(だから残業代は支払われない)

 Aさんの無給出勤について、小平市が5万4千円をTさんの口座に振り込んだ事実について

 委員「始業時間前の残業とサービス残業を市は認めたのか」
 季高中央公民館長「サービス残業を市は認めることはないが、(Aさんが無給出勤した)事実が実体としてあったということを認めたということだ」
 委員「5万4千円について、その明細が本人にも明らかにされていない(8月23日時点)。無給出勤の分か」
 季高中央公民館長「54000円の支払いの根拠については、勤務したという実態が明らかになれば、残業指示書がなくても支払う」
 委員「出勤日ではない日に職員が出勤したら、帰るように声掛けはしないのか」
季高中央公民館長「出勤日でない日に職員が来て仕事をした場合、一般的には声かけをしている」「今回の場合も、Aさんに帰るように、声かけをした」

 季高中央公民館長は、ここで事実と違うことを言っています。Tさんは、休業日の日に出勤したときに、季高館長に会っています。その時に、季高館長は「無理しないでね」と言っているのです。「帰るように」言ったのではなく、「無理しないで」働くように言ったのです。すなわち、この時点では、無給出勤をAさんに認め、やらせていたということです。
 このことは、Aさんのことにとどまらず、小平市の労務管理がいかにずさんだったかを物語っています。Aさんが仕事を覚えるために無給出勤をしていた。それを誰も問題にしなかった。Tさんと橋本市議、組合が問題にしたから、「後になって勤務をした実態が分かったので残業代を支払うことにした」ということです。
 嘘はつかないでほしいのです。実態も何も、館長自身が「Aさんが無給出勤をしていた」ことを当時から知っていて、しかも止めなかったのです。
もちろんこれは、季高館長個人の問題ではなく、小平市全体の問題であり、他の職場でも同様の例があるのではないかと私たちは考えています。

会計年度任用職員は「都合のいい」労働者ではない
いまこそ職場に闘う労働組合が必要だ


 民間の労働者なら、労働契約法によって無期転換制度が適用されますが、会計年度任用職員には労働契約法が適用されないのです。何にも問題がなく勤めた労働者なら雇用継続期待権が生じますが、会計年度任用職員はいつでも任期満了で解雇できる制度になっています。
 今回のAさんの件でも、小平市側は、「会計年度任用職員は労働法に言う労働者ではない」と繰り返し言っていました。だから、Aさん個人となら交渉するが、労働組合は交渉相手ではないとしてきたのです。しかし、もちろん、会計年度任用職員は労働者です。
 Aさんは「一年ごとに首を切られる恐怖があなたにわかりますか」と管理職に言いました。会計年度任用職員など「都合のいい」職員だから、と自治体が考えているからAさんのようなことが起きるのです。何かご相談事があれば、多摩連帯ユニオンにお願いします。


始業時間前の「所定外労働」を認め、未払い賃金を支払うべきだ

 仲町公民館で任用されたAさんは、「8時30分までに終了したい作業」と書かれたマニュアルを3月31日に手渡されました。仲町公民館には他に2人の会計年度任用職員がいて、彼らもサービス残業をしていました。市は「Aさん以外の労働者には、時間外労働は認められなかった」と言っていますが、大嘘です。市は他の労働者についてきちんと調査し、未払い賃金を支払うべきです。
 すでにマスコミで報じられているように。すかいらーくは、これまで切り捨ててきた5分未満の労働時間に相当する過去2年分の未払い賃金を支払うことを決定しました。約9万人が対象で、総額16億円になります。すかいらーくは、「1分単位の支払いに切り替えるうえで、アルバイトらとの信頼関係継続を目的に支払いを決めた」と言っています。
 前提として、未払い賃金が生じる労働は、違法です。会計年度任用職員といえども、放っておいていいはずがありません。すかいらーくは、そこは違法であるという認識はないと居直っています。しかし、そのすかいらーくと言えど、支払わざるを得ないところまで追いつめられたということでしょう。
 小平市は、Aさんの無給出勤については、Aさん本人に出勤の実態を突き付けられて、未払い賃金を支払うに至りました。それなら、「8時30分までに終了したい作業」についても、ちゃんと実態を調べて、支払うべきではないですか。


自治体労働者は安倍の国葬に反対し、改憲と戦争阻止の先頭に

 小平市で働く労働者の皆さん。岸田政権は、安倍元首相の国葬を強行しようとしています。安倍の国葬こそは、改憲と戦争への道です。自治体労働者の皆さんは、いまこそ「戦争反対」の旗を高々と掲げ、9月27日に行われる安倍元首相の国葬への動員に絶対反対で立ち上がりましょう。

 小平市の「小平市非核平和都市宣言」には次のように書かれてあります
「世界の平和の実現と核兵器の廃絶は、私たち人類共通の願いです」「しかし、世界ではいまだ戦争がやまず、核兵器は人類の脅威になっています」「わたしたちは、世界で唯一の核兵器による被ばくを体験した国民として、その悲惨さや恐ろしさを全世界に伝えていく重要な役割を担っています」「小平市は、戦後60周年にあたり、すべての国の核兵器の廃絶を求め、平和への思いを新たにし、ここに非核平和都市であることを宣言します。平成17年6月7日 小平市」
 立派な文章です。しかし、この宣言を活かすためにも、いまこそ岸田政権の進める対中国侵略戦争反対の行動に立ち上がる必要があります。

 毎日新聞の世論調査(8月20日、21日)によれば、安倍国葬に反対する人は53%、賛成の人は30%でしかありません。岸田政権が「有事対応の政策団交内閣」と称して改造内閣をスタートさせてから最初の世論調査で、支持率は36%、不支持率は54%に達しています。
 安倍の国葬を強行する理由は、第一に安倍元首相が行ってきた改憲と戦争への道を、岸田政権自身が突っ走るためです。安倍は首相在任中に教育基本法を改悪し、学校現場に愛国心教育を強制し、集団的自衛権の行使に道を開く安保戦争法の制定を強行しました。
 こうした戦後民主主義を破壊し、戦争国家化に向かう中で腐敗を極め、森友・加計学園疑獄を引き起こし、働き方改革で正規職を非正規職に突き落とし、格差を拡大したのが安倍です。その安倍を国葬にすることは、岸田自身が安倍を美化し、その道を突き進むことにほかなりません。

 岸田政権は、「弔旗掲揚」「争議中の黙とう」を検討していると言われています。こうしたことを国が自治体や学校に命令したり、指示することはできません、それこそ地方自治の否定です。
 岸田政権は、アメリカ・バイデン政権とともに「中国の脅威」を煽り立て、「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有を叫びたてています。このような岸田が「反核」を口にしようと、反ロシア・反中国を煽り立てるためのペテンです。再びの戦争を許さないために、自治体労働者は安倍の国葬に反対し、反戦運動の先頭に立とう。

安倍の国葬粉砕!改憲・戦争の岸田を倒せ

9・23全国集会・デモ
9月23日(金、休)午後1時~
東京・芝公園23号地
主催 「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会


多摩連帯ユニオンへの連絡・相談は
八王子市明神町4-14-5リーベンスハイム八王子2-203

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2022年7月16日土曜日

小平市会計年度任用職員News 第4号


小平市議会はなぜ
Aさんの訴えに耳を貸さないのか
会計年度任用職員は
単なるモノだというのか!

「1年ごとに評価され、首を切られる。
会計年度任用職員の恐怖がわかりますか」(Aさん)
組合に入り、団結して闘おう


 6月7日、小平市議会本会議で、橋本久雄市議が、小平市会計年度任用職員Aさんの件(「いきなりワンオペ」を強制され、「適応障害」を負わされたこと、しかも何の謝罪・補償もないこと、事実上の未払い労働が奨励されていたこと)について質問に立ちました。しかし、小平市は小林市長を先頭に、Aさんの渾身の訴えに全く何も答えませんでした。
 Aさんは、6月14日に、総務部職員課と教育部総務課に面会しました。
 Aさんは、公務災害補償の申請を行ったのに、これまで何の対応もしていませんでした。
 Aさんの「無給出勤」についても、教育部総務課は無給での業務を指示したことはない、と説明しました。しかし、始業前の業務と休業日の出勤を公民館長が黙認してきた事実があるのです。
 診断書を提出して以降、欠勤していることについて、職員課は、当初「休業補償はない。国民健康保険で対応してくれ。会計年度職員への休業補償は制度上ない」と言っていました。
 これは、全くの嘘です。なぜなら、「令和4年度採用 会計年度任用職員募集要項」(これに従ってAさんは応募しました)の「6 募集職種。報酬等」に「(7)労働災害補償保険または市の公務災害補償制度のいずれかが適用されます」と記載されているからです。また、小平市には小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害保証等に関する条例がありますが、Aさんの場合もそれに基づく審査をしなければならないのです。小平市は、Aさんにそうした制度があることを全く説明していません。
 6月21日、Aさんは橋本市議、組合とともに再度小平市職員課に面会し、再度補償を求めると、ようやく職員課は上記条例の存在を認めたのです。
 これらのことを踏まえ、橋本市議は、6月24日、生活文教委員会に「サービス残業や病気休暇など、会計年度任用職員の労働環境の改善を求める決議(案)」を提出し、とくに「8時30分までに終了したい作業」というかたちで、時間外労働が奨励されてきたことについて、以下のように小平市に求めました。
 サービス残業がいつ頃から行われてきたのか、調査し公表すること。サービス残業を行わせてきたことの責任を明らかにし、当該職員に謝罪し、必要な補償を行うこと。

 なぜ今回のような労働慣行がおこなれてきたかを明らかにし、対策を講じること。
 今回のことをすべての職員に公表し、すべての職場でこうしたサービス残業が行われていないか調査すること。
 ところが、この決議案は、すべての党派の賛同を得るに至らず、決議として挙げるには至らなかったのです。どうしたことでしょうか。一人の会計年度任用職員が声を上げたのに対して、決議を上げないというのは、小平市議会は市長に忖度しているのでしょうか。

 6月30日には、小平市議会本会議で、橋本市議による緊急質問の提起が行われました。橋本市議は、「(Aさん)は、業務内容、特に始業前に行う30数項目の業務を丸暗記できず、休業日にも出勤し、連続12日間-勤務となった。勤務時間はおおよそ70時間。その内の40時間は所定外労働、つまりサービス残業だった」ことを明らかにし、「(Aさんは)診断書を提出してからすでに2か月半が経過した。当該職員は結論が出ないことから他の仕事につくこともできず、不安な毎日を送っている」として、以下のように質問しました。

1. 始業前の業務が何時頃から行われてきたのか、調査すべきではないか。
2. 今回のような労働慣行が行われてきた原因を明らかにし、再発防止のための対策を講じるべきではないか。
3. 全ての会計年度任用職員に「小平市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例及び同条例規則」を周知すべきではないか。
4. 他の職場でこうしたサービス残業が行われていないか調査する必要はないか。

 ところが、小平市議会は、「緊急性がない」ということなのか、それとも市長に忖度しているのか、この緊急質問を否決したのです。小平市民である会計年度任用職員Aさんの訴えを踏みにじるとは、何のための小平市議会でしょうか。
 これまでのAさんと、小平市総務部職員課と教育部総務課との交渉の中で、小平市は、7日間の無給出勤だけは認めています。しかし、管理責任は認めないのです。無給出勤した日に、館長が「無理しないでね」と言っているのです。普通なら、「今日は出勤日ではないので、帰ってください」というべきでしょう。こういういいかげんなことが職場でまかり通ってきたということで、職員課と総務課の管理責任が問われるのです。
 Aさんの闘いで明らかになったことは、小平市の現業職の大半が会計年度任用職員によって支えられていて(1500名のうちの620名)、1年ごとにクビを切られる存在であるにもかかわらず、労働三権が基本的に奪われている現実です。しかも、公民館の体制は、3月31日の時点で基本的に崩壊していました。だれもAさんにまともに仕事を教えることができなかったからです。こうした中でAさんは病気になり、職員課は「補償はしない」と言っていたのです。彼らは「1年ごとに首を切られる」会計年度任用職員の気持ちを分かっているのでしょうか!

【抗議先】小平市役所教育部総務課 総務部職員課
☎042-346-9572


多摩連帯ユニオンにご相談を
合同・一般労働組合多摩連帯ユニオン

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2022年6月24日金曜日

小平市会計年度任用職員News 第3号


小平市はAさんに「適応障害」を
負わせた事実から逃げるな!
労基法違反の労働を強制していた
事実を認めろ!


小平市議会本会議で、会計年度任用職員の現実が明るみに

 小平市役所で働く労働者の皆さん。とくに会計年度任用職員の皆さん。
 会計年度任用職員のAさんが開けた「アリの一穴」が、大きな穴になろうとしています。会計年度任用職員は、公務員である前に一人の労働者であり、一人の人間です。納得のいかないことには、声を上げていきましょう。

 6月7日小平市議会の本会議で、橋本久雄市議が多摩連帯ユニオンのまいた「小平市会計年度任用職員News」第1号第2号について、以下のような質問を行いました。

「1 このニュースに記載されている内容について、市の認識及び対応は」
「2 初日からワンオペ勤務をさせたこと、無報酬での勤務を黙認したことは問題ではないか。また、Aさんが診断書を提出したのに何の対応もしないのはなぜか」
「3 Aさんと市はいまでも雇用関係にあるとの認識でいいのか。すでに雇用関係にないのであれば、何月何日付で雇用関係はなくなったのか」
「4 このことについて、担当課に会派として説明を求めたが、個人情報にかかわること、弁護士と相談しているので説明できないとのことだった。説明できる範囲で説明するべきではないのか」
「5 2022年3月24日付入館時タイムカードの打刻『8時半までに終了したい作業等』というA3版の資料がAさんに配布された。・・・始業時間は8時30分であるにもかかわらず、その前に無報酬で仕事をすることを求めている。これは時間外勤務であり、労働基準法に違反しているとの認識はあるか」
「6 上記5のことについて、弁護士はどのように説明しているのか」
「7 上記5の労働慣行は会計年度任用職員が配置されている職場以外の職場でも行われているのではないか。そういうことはないと断言できるか。また、全職場の調査が必要ではないか」
「8 以上のAさんへの対応について、市にはどういう責任があり、どのような謝罪をするのか」
「9 このことについて、全職員に周知する必要はないか」

 以上の質問に対して、小平市は何と答えたか。

 ●小平市は、小林洋子市長先頭に、小平市民Aさんの訴えに全くの無回答だ!
 上記「1」について、教育長は、「ビラ配布は承知」と回答し、「2」について、「一人勤務については、具体的には、守秘義務から回答は差し控える」との回答でした。しかし、実際は、Aさんが勤務日でない日も出勤していた事実は、所属長である館長に黙認されています。「言えない」というのは全くおかしなことです。
 「3」の雇用関係の有無についても、「守秘義務から回答は差し控える」(地域学習担当部長)
 診断書について、無対応であることについて「労務上の話し合い中なので、答弁できない」休職中という判断かという橋本市議の問いについても「その件についても、答弁できない」(全部、 地域学習担当部長)小平市は、一人の会計年度任用職員を「就労に伴う」適応障害を負わせておきながら、謝罪しないどころか、「個人情報」を理由に答弁を拒んでいるのです。
 橋本市議は、マニュアルの中の「8時30分までに終了したい作業」の部分を読み上げる。「これ全部、暗記して、作業することできますか」 → 「暗記できるかは申し上げられない」(阿部・地域学習担当部長)
 橋本市議「8時半前の労働は時間外になるのではないか」 → 市の労務担当「8時半前には時間外になる」「この件に関してではなく一般論としては勤務時間外労働になる」 橋本市議「公民館34人の会計任用職員全員に配布しているのではないか」「その認識はあるか」 → 「協議行っているところ。説明できない」
 
 最後に橋本市議は、小林洋子市長に質問しました。「市は、申し訳ないと言わない。市長はどう思いますか?」 → 小林市長「個別具体的にはお答えできない。緊急性についても、他に波及性があるかについてもあるとは考えない」
 皆さん、これが小平市の会計年度任用職員に対する姿勢なのでしょうか?大いに問題があると思いませんか。就労に伴う病気を負わせても何の見舞いの言葉もかけず、時間外労働が明らかになっているのに、事実を認めようとしないのです。
 小平市はAさんに「適応障害」を負わせた事実から逃げるな!労基法違反の労働を行わせていた事実を認めろ!

【抗議先】小平市役所教育部総務課
☎042-346-9572


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2022年5月27日金曜日

小平市会計年度任用職員News 第2号


小平市は会計年度任用職員Aさんへの
不誠実な対応を改め、きちんと回答しろ

●「いきなりワンオペ」につけたこと、「就労に
よる適応障害」を負わせた事実は隠せないぞ!

 小平市で働く労働者の皆さん。とくに会計年度任用職員として採用された労働者の眠さん。日々のお仕事、ご苦労様です。会計年度任用職員は、「公務員」とみなされ、服務の宣誓、法令等上司の職務上の命令に従う義務、秘密を守る義務と責任を負わされています。
 それでいながら、皆さんは、大切に扱われているでしょうか。
 前号でご紹介した会計年度任用職員Aさんは、ろくな研修も受けさせられず、「いきなりワンオペ」で、公民館利用者から相次ぐクレームを受け、任用されてから2週間もたたない4月13日に「就労に伴う適応障害」という診断書を専門医にもらい、休職を余儀なくされました。
 それなのに、一カ月たつ現在になっても、いまだ小平市はAさんに何の謝罪もしていないのです!小平市総務部職員課と教育部総務課はAさんに謝罪しろ!!
 さらに、Aさんは、4月25日に文書と口頭で、小平市に質問を出しました。Aさんが出した質問のうち、重要なのは、今回Aさんに対して起きた事態の報告がなされたのかどうかということと、新任の会計年度任用職員をワンオペに配置することは通常行われていることなのかということと、(早番の場合)「8時30分までに終了したい作業等」という形で、早出残業(タダ働きだ!)をやらせているのかということです。
 しかし、連休明けになっても何の回答もなく、Aさんが電話したら、「やさしい丁寧な回答をするために時間がかかる」という回答で、それからさらに2週間たちますが、何の回答もありません。
 Aさんの手には、4月1日(任用になった初日)に「いきなりワンオペ」になったことを示すシフト表もあれば、「8時30分までに終了したい作業」を具体的に指示した文書もあります。何を小平市はごまかして、逃げ回ろうというのか。噂によれば、この文書は指示書としてはもう使わないことにしたようですが、それだったらこれまでは明らかに使っていたということです。小平市は未払い労働を居直るつもりですか。コンプライアンスはどこに行ったのですか。
 なぜ、会計年度任用職員のAさんは、こんな不当な扱いを受けなくてはならないのでしょうか。
 それには、そもそも、会計年度任用職員とは何なのかということを確認してみる必要がありそうです。
 会計年度任用職員制度は、2020年4月に改正地方自治法と改正地方公務員法が施行になって導入された新しい制度です。小平市では、公民館職員のほかに、内勤事務、給食調理員、保育士、学童クラブ指導員、看護師、歯科衛生士、保健師が会計年度任用職員(アシスタント職)の募集職種とされています(小平市総務職員課作成の「会計年度任用職員(アシスタント職)の登録」より)。従来は、非常勤職員によって、多くが担われてきた職種です。
 2006年から2016年の10年間で正規は26万人減り非正規が21万人増えています。2008年のリーマンショック以降、「派遣村」が出現するなど、社会全体で非正規化が進み、「公務員バッシング」が起きる中で、「官制ワーキングプア」が言われるようになりました。公務に対するコストダウン、人件費カットが行われ、非常勤職員という雇用から、2020年4月に1年間の限定雇用の「会計年度任用職員」になったのです。
 本来、公務員は、「期限の定めのない雇用」が条件であるべきです。なぜなら、上記の職種はいずれも地域に根差したものであり、1年更新の会計任用職員制度だと、職場における知識や経験の継承が、全く分断されてしまいます。しかも、労働者にとってみれば、明日の雇用を心配しなければなりません。こんな状態で十分な公共サービスが提供できるのかということです。
 今回のAさんの件が全くこれにあたります。正規職は館長だけ、研修は3月31日一日だけ。他の職員は他の公民館から移動してきた人か新人だけ。ベテランの人は一人だけいたものの、初日から「ワンオペ」でだれもAさんに仕事を十分に指導できなかったのです。小平市は会計年度任用職員制度のもとで、公民館の体制が崩壊し、Aさんを病気にしたことをきちんと説明し、市民に謝罪するべきなのです。
 会計年度任用職員制度の最大の問題点は、「雇用の不安定」と「労働基本権のはく奪」につきます。1年後はどうなっているかわからないというのが会計年度任用職員制度です。
 しかも、会計年度任用職員は、憲法に認められた労働三権も否定されています。だから、職場の安心・安全はないがしろにされ、公共サービスの質も低下する。ここが会計年度任用制度の破綻点です。こんな会計年度任用制度は直ちに廃止されるべきだし、現場の労働者の皆さんが声を上げれば廃止に追い込むことは必ずできます。
  


【抗議先】小平市役所教育部総務課
☎042-346-9572


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2022年5月9日月曜日

小平市会計年度任用職員News 第1号


 小平市は会計年度任用職員Aさんに
誠意ある回答と謝罪を行え!

●ろくな研修も行わず、いきなり「ワンオペ」
●始業時間は8時半なのに、7時半から仕事?
●「就労に伴うストレスによる」との診断書を出したのに「調査中」??


 小平市役所で働く労働者の皆さん!私たち多摩連帯ユニオンは、三多摩地域すべての労働者のための地域合同労組です。
 小平市・教育委員会が、新任の会計年度任用職員Aさん(60代・男性)に、あり得ない仕打ちを行っていました。4月1日に小平市公民館に配属になったAさんは、わずか2週間後に、「就労に伴うストレスにより」「適応障害」という専門医の診断を受け、病気休職を余儀なくされました。そこで、4月17日、多摩連帯ユニオンに労働相談に来られました。
 そこで明らかになった小平市のAさんに対する指導の実態は、以下の通りです。

●ろくな研修も行われず、いきなり「ワンオペ」での会館業務につける
 ふつう自治体の会館業務の場合、新任の職員は、「研修中」と言ったバッジをつけて、館長などの研修担当者について2週間ほどの間仕事を覚えるのがふつうです。
 ところがAさんの場合は、3月31日のみの「任用通知書」が発行され、その日に行ったら、先輩職員から、口頭で仕事内容(カギ閉め、部屋の説明、戸締り、トイレのチェックの仕方、客の案内、パソコンの端末の立ち上げ方)などを言われたのです。マスターキーの場所、替えのキーの場所、キャビネットはどこのカギで開けるのか、一つ一つについて覚えなければいけないことはたくさんあります。それを口頭で「教える」などというのは、研修ではありません。
 しかも、4月1日からいきなり「ワンオペ」です。シフト表によれば、4月10日に最初の「早番」となっています。それまでの出勤日は、4月1日、4月5日、4月6日の3回だけで、しかも全部「ワンオペ」です。仕事が覚えきれないので、Aさんは、出勤日でない日も7回にわたって「出勤し」仕事を覚えようとしています。ところが同僚も他の公民館からうつってきたばかりの人や新人の会計年度任用職員で、仕事を教える余裕はないのです。
 「利用者登録の方法」というマニュアルがAさんに渡されたのは、何と4月12日のことです。それまでに、Aさんは窓口で、利用者から「こんなこともわからないのか」と何度も苦情を言われています。それが心労になり、胃に穴が開き、吐血に至ったのです。この責任はいったい誰が取るのでしょうか。
 
●始業時間は8時半。なのに始業時間前にするべき仕事はこんなに!!!
 Aさんの「所定の勤務日及び勤務時間」は、「勤務条件承諾書」によれば、「平日の火曜日から土曜日までは16時45分から22時00分まで 日曜日、月曜日及び祝日は8時30分から15時30分まで または15時00分から22時00分まで」となっています。4月のシフト表を見ると、4月10日と11日が8時30分始まりの早番になっています。
 ところが「2022年3月24日付」として、公民館側が3月31日にAさんに渡した文書があります。それには、「8時30分までに終了したい作業等」と称して、次のような具体的な作業が指示されているのです。
 「キャビネット開錠する」「任用職員用のパソコンの電源をオンにする」「プリンターの電源をオンにする」「ゲート監視用パソコンの電源をオンにする」「図書館のパソコンをオンにする」「警備日誌を館長机上に置く」「新聞をブックポストから取り出す」「ブックポストへの返却本の処理」などなど。
 これはどういうことでしょうか?始業時間前の早出労働を強制していることになりませんか?未払い労働を強制していることになりませんか?労働基準監督署にもっていけば、「是正勧告」がなされることが必至でしょう。
 しかも、Aさんは、ろくな研修を受けていません。病気になるのはむしろ当たり前なのです。
 こうした中で,Aさんは、前述のように、「適応障害」という診断を受け、館長に診断書を提出し、病気休職に入りましたが、市からは何らの反応もありませんでした。
 そこでAさんは、質問状を総務部職員課に提出し、以下の項目について質しました。「診断書はどういう扱いになっているのか」「今回の事態について、採用を担当した職員課には報告はあったか」「新任の会計年度任用職員をいきなり一人勤務に配置することは、通常行われていることか」「病気療養中のAさんに、上司が『会いたい』と電話をかけるのは、パワハラではないのか」「無給で仕事を覚えるのを黙認したことを認めるか」
 これらのAさんの質問に、現在に至るも何ら答えていません。「調査中」を繰り返すのみです。

 Aさんは訴えています。会計年度任用職員の方で自分より苦しんでいる人はいっぱいいると思います。みんなで声を上げようと。
 小平市は会計年度任用職員Aさんに誠意ある回答と謝罪を行ってください。
 小平市は新任の会計年度任用職員へのずさんな指導を改めてください。

【抗議先】小平市役所教育部指導課
☎042-346-9572

 

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小平市会計年度任用職員News 第7号

小平市は会計年度任用職員の解雇を撤回せよ!!!  小平市で働く労働者の皆さん!特に会計年度任用職員の皆さん!  4月に仲町公民館に採用された会計年度任用職員のAさんが、懲戒解雇の処分を受けました。  10月31日付で、「教育部長 白川克彦」名で「教育委員会職員の懲戒処分について」...